家庭でできる和食薬膳

おいしく食べて「健康」「きれい」を目指そう

疲労回復、美肌、アンチエイジング、子どもの健やかな成長、がんの予防などにも効果的といわれる黒米のお粥やおはぎ、目の疲れ、肩こりなどに効能があるといわれるクコの実を使ったスープのレシピをいくつかご紹介します。
特に黒米は、清の皇帝の力の源だったといわれているほど生命力の旺盛な古代米です。その昔、中国ではごく少数の高貴な方々のための高級薬膳料理に用いられていました。炊飯器や餅つき機を使えば、おはぎもお粥もお餅も簡単です。ぜひ、お試しください。

黒米

黒米のおはぎ~もちもち感がたまらない~
<材料>
黒米/もち米/つぶあん、または、こしあん(市販のもの)/水
<作り方>
  1. ①もちチ米8に対して黒米2の割合で計量し研ぐ。
  2. ②炊飯器にセットし、水を少なめにして炊く。
  3. ③炊きあがったら、すりこ木などでお米が半分つぶれるくらいについておく。
  4. ④ごはんを丸めて市販のあんこで包めば出来上がり。
黒米のお餅~黒米のコクと香ばしさが魅力~
<材料>
黒米/もち米/水/家庭用餅つき機
<作り方>
  1. ①もち米8に対して黒米2の割合で計量して研ぎ水に浸し、家庭用餅つき機にセットしてつく。
<食べ方>
  1. ①つゆ餅にしても、焼いて食べても美味。

クコの実

薬 膳 粥
<材料>(4人分)
米・・・1カップ/クコの実…大さじ3/カボチャ…200g/絹豆腐…150g/塩…少々
※エネルギー 116kcal/1人分 塩分0.6g
※水加減の基本・・・米1:水7、冷ごはんで作る場合・・・ごはん1:水5
<作り方>
  1. ①米を研いで厚手の鍋に入れる。(好みに)水加減し、30分から1時間程水につける。
  2. ②中火にかけ沸騰してきたら弱火にして約20分煮る。
  3. ③②にクコの実とさいの目に切ったカボチャを加える。
  4. ④カボチャが柔らかくなったらさいの目に切った豆腐を加える。
  5. ⑤仕上げに塩を加えて味を整えて出来上がり。
クコの実と豆腐の和え物

胃腸が弱く貧血気味、めまい、耳鳴り、腰痛、インポテンツなどで悩んでいる人におすすめです。

<材料>
クコの実・・・250g/豆腐…200g/塩…3g/砂糖…6g/ゴマ油…6g
熱湯・・・適宜/醤油・・・6g
<作り方>
  1. ①クコの実を洗い沸騰した湯の中に入れて柔らかくなるまで煮た後、取り出して冷やす。
  2. ②水気をよく切り、みじん切りにした後、塩1gを加えてよく混ぜる。
  3. ③豆腐は、熱湯でさっとゆがいて水気を切り、1.5センチ角くらいの大きさに切っておく。
  4. ④器に③を入れ塩、砂糖、醤油、ゴマ油を加えてよく混ぜ合わせ、仕上げに②を振りかければ出来上がり。
長寿の実と言われるクコの実入り薬膳調味料「薬膳醤油」

分量は、お好みに合わせて用意してください。「ショウガが多ければショウガの味が濃くなる」くらいの感覚でおおらかに。1週間程度で使いきれる分量で作ることをおすすめします。

<材料>
醤油・・・200cc/ショウガ/ニンニク/クコの実/(好みで)陳皮
<作り方>
  1. ①消毒済みの容器(円形の密封容器がおすすめ)に材料を全部入れて冷蔵庫で数日寝かせれば出来上がり。
※出来上がった薬膳醤油は、煮物に使ったり、肉の味付けに使ったり、納豆や豆腐にかけてもおいしくいただけます。疲労回復にもよいといわれています♪

野菜

野菜とキノコたっぷり~ヘルシー薬膳鍋(スープ)~

滋養強壮に効果的、元気が出る鍋料理のレシピです。たっぷり作ってスープをストックしておけば、いつでも手軽に食べられますね。

<材料>(4人分)
鶏ガラスープの素・・・40cc/みりん・・・120g/ダシコンブ・・・6cm/水・・・1.2L
豆板醤・・・少々/オイスターソース・・・少々
鍋の具材・・・白菜、春菊、エノキダケ、マイタケ、シイタケ、長ネギ、豆腐、
肉または豚肉、うどん、柚子
<作り方>
  1. ①鶏ガラスープの素、みりん、ダシコンブ、豆板醤、オイスターソース、水を合わせた鍋に火を入れる。
  2. ②沸騰したら材料を加えてコトコト材料が柔らかくなるまで煮る。
  3. ③うどんは、鍋の締めに。柚子で香りづけして召し上がれ。