薬 膳黒米

黒米は、栽培には大変手間がかかり、収量も少ないお米です。

(成分)カルシウム 鉄分 亜鉛 銅 モリブデン 必須アミノ酸8種 アミノ酸17種、ビタミンA,B1,B2,C,D,E 蛋白質 マンガン等の成分により、血液の浄化がなされ、妊産婦の回復、老化防止、子供の成長に良く、生活習慣病「がん」の予防に役立つ食品と言われています。

黒米と薬膳の出会い

古代米「黒米」のパワー

黒米は、中国薬膳の基本の材料の一つで、赤米と並ぶ古代米の代表格です。玄米では、黒く見えますが、外見は長細く、名前の示す通り小豆に似た深い紫色が特徴です。白米に比べてビタミン、鉄分、カルシウムが豊富。亜鉛、銅、マンガンなども含みます。これらの成分により血液の浄化、造血、血行促進作用などもあるといわれており、妊産婦の回復、アンチエイジング、がんの予防、子どもの成長にもよいとされています。

黒米との出会い

黒米

私と黒米との最初の出合いは、1991(平成3)年、難波教授と共に訪れた中国でした。宿泊先のホテルの朝食で黒米のお粥が出されたのです。食べた瞬間「これだ!」と思いました。黒米は、モチ科です。ほどよい歯ごたえがあり、しかもほのかに甘く、香ばしく美味でした。

黒米を使った薬膳で町おこし

帰国後、早速修善寺町の料理人たちを募り、黒米による薬膳料理の研究会を発足させました。同時に、黒米の自給自足を目指して生産農家の皆さんを説得して回りました。原料生産から加工販売まで、すべてをまかなってこそ本当の町おこしだと考えたのです。3年の歳月をかけて黒米の栽培に成功し、商品開発も創意工夫を重ねながら「やくぜん黒米パン」や「やくぜん黒米みそ」、黒米と数種の雑穀をブレンドした「黒米雑穀」など、アイテムを増やしていきました。なかでも「やくぜん黒米粥」は、むらおこし特産品コンテストで全国商工連合会長賞を受賞するほど、たくさんの人によろこばれる商品になりました。

家庭での調理法

もち米のような味わいの黒米は、家庭でもおいしく炊くことができます。日本米に1割弱を混ぜて圧力釜で炊く方法と、普通炊きの2通りがあります。どちらでも結構なのですが、私は圧力釜で炊いています。

黒米の効能
  1. 胃、消化系統の栄養補強
  2. 内臓強化
  3. 造血、血行良化
  4. 動脈硬化の改善
  5. 肥満や糖尿病予防
  6. 滋養強壮
  7. 精力増強
  8. 美肌
  9. 便秘の改善
  10. 冷え症の改善